最近インド料理をご馳走になる機会が多かったのですが、
「せっかくなら食べたことない料理もチャレンジしてみよう!」
とのことでトライしたのが「モモ」。思いの他、日本人にも馴染み深く食べやすい!それながらインド・ネパールを感じられる「モモ」に魅了されて、いくつか食べ比べをしてみました。
今回はそんな「モモ」に関する記事です!
モモ食べ比べ@千葉市
インドアジアンレストラン&バーさくら
もっちもちな厚皮、、、大好物です。口の中に広がるスパイスの風味は、まさに「インド風小籠包」!

ディヤロ -ネパール家庭料理
スパイスの風味はこちらが一級品!

KARMA
スパイスの効き目は中ぐらいのような気がします、、

モモってなーに?
「モモ」と聞くと果物を思い浮かべるかもしれませんが、全くの別物。一言でいえば、チベットやネパールで広く食べられている、餃子や小籠包に似た料理です 。
中身と食べ方 伝統的な具材はマトン(ヤギや羊の肉)やヤクの肉ですが、インドやネパールでは鶏肉、水牛肉、そしてベジタリアン向けに野菜やパニール(インドのカッテージチーズ)を使ったものも大人気です 。 調理法は「蒸し」が基本ですが、揚げたり、焼いたり、スープに入れたりとバリエーションも豊か 。トマトをベースにしたピリ辛のソース「アチャール」につけて食べるのが定番スタイルです 。

生まれ故郷は? 実は、モモのルーツはチベットにあります 。もともとは、厳しい高地で暮らす人々のための、ヤクの肉などを皮で包んだ栄養満点の料理でした 。その後、ネパールに伝わって独自の進化を遂げ、今では国民食として深く愛されています 。
ネパールでは、16世紀ごろからチベット仏教の影響が強まると、修行僧や巡礼者の携帯食としてモモが活用され、ヒマラヤの交易ルートや仏教ネットワークを通じてネパールへ広まったんだ。
そして現代には、チベット難民の流入やネパール移民・ヒマラヤ文化圏の拡大などによって、インドの各地にも「モモ文化」が広がったようだね。

名前の由来 名前はチベット語の「mog mog」に由来し、さらにそのルーツは中国語でパン類の総称として使われる「饃饃(mómó)」にあると考えられています。アジアの広大な食文化のつながりが感じられますね!
モモの地域による違い
一口にモモと言っても、地域によってその個性は様々。インド国内の代表的なモモスポットを覗いてみましょう。
- デリー:モモの首都 インドの首都デリーは、まさにモモのるつぼ。チベット難民が伝える伝統的な味と、ネパール移民が広めたスパイシーなストリートフードの味が共存しています 。屋台の定番から、タンドール窯で焼く「タンドリーモモ」のような進化系まで、ありとあらゆるモモに出会える場所です 。
- ダージリン/シッキム:ヒマラヤの優しい味 紅茶で有名なダージリン地方は、チベットやネパールに近いため、モモは地元の定番料理。デリーのパンチの効いた味とは対照的に、スパイスはより繊細で、新鮮な食材そのものの味を活かした優しい味わいが特徴です 。
- ラダック:高地の本格派「モクモク」 「天空の地」とも呼ばれるラダックでは、モモは「モクモク」という愛称で親しまれています 。最大の特徴は、厚くてもちもちとした食べ応え抜群の皮 。ヤクの肉など、その土地ならではの具材が使われることもあり、本場の力強い味わいを体験できます 。
- ダラムサラ:亡命チベットの味 チベット亡命政府が置かれているこの街では、インドで最も本格的なチベットの味に出会えると言われています 。ここのモモは、丁寧に処理されたマトンの旨味が格別。中には、小籠包のようにジューシーな肉汁が溢れ出す絶品モモも存在します 。

中国の天心料理との違い
見た目が似ているだけに、「餃子や小籠包と何が違うの?」と思う方も多いはず。その違いをスッキリ解説します!
- モモ vs 餃子(ジャオズ) 見た目はそっくりですが、実は結構違います。
- 皮:モモは厚めでもちもちした食感が特徴ですが、餃子の皮は比較的薄めです 。
- 味付け:モモの餡はクミンやコリアンダーといったスパイスが効いているのが特徴 。一方、餃子はニンニクやニラの風味がメインです。
- タレ:モモはトマトベースのピリ辛なチャツネで食べるのが一般的 。餃子は醤油、酢、ラー油を合わせたタレが定番ですね。
- モモ vs 小籠包(シャオロンバオ) 最大の違いは、なんといっても「スープ」。小籠包は、薄い皮の中に熱々のスープがたっぷり閉じ込められているのが命です 。モモもジューシーですが、スープを味わう料理ではありません(スープに浸した「ジョルモモ」は別です)。
インドにおけるモモの立ち位置
もともとインドの料理ではなかったモモが、なぜこれほどまでに国民的人気を獲得したのでしょうか。
- 難民・移民がもたらした故郷の味 モモがインドに広まる大きなきっかけとなったのは、1959年以降にインドへ逃れたチベット難民たちでした 。彼らが故郷の味として作り始めたモモは、その後インドにやってきたネパール移民たちの手によって、安くて美味しいストリートフードとして確固たる地位を築いていったのです 。
- 国民的スナックへ 今では、インド人にとってモモは「カジャ」と呼ばれる軽食の代表格 。小腹が空いたときに食べる定番のスナックとして、完全に市民権を得ています 。
- インドならではの進化 インドの多様な食文化と融合し、モモは独自の進化を遂げました。
- ベジタリアン対応:多くの菜食主義者のために、野菜やパニール(チーズ)を具にしたモモが生まれたようです。
- 調理法の多様化:ただ蒸すだけでなく、油で揚げる「フライドモモ」、タンドール窯で香ばしく焼き上げる「タンドリーモモ」、甘辛いソースで炒める「チリモモ」など、インド料理の技法を取り入れた新しいモモが次々と誕生したのです 。
ぜひ皆さんお近くのインド・ネパール料理を訪れた際には「モモ」を注文してみてください!本場のチベット料理屋さんにも行ってみたいですね。もしお勧めのレストランをご存知の方はコメントください〜
紹介店舗
以下店舗情報です。インド、ネパールは祝日(マハトマ・ガンディー生誕祭(Mahatma Gandhi’s Birthday):10月2日など)が日本の平日に当たる場合は、お店がお休みのことがあります。事前に電話で営業の確認をされることをお勧めします。
| 日付 | 曜日 | 祝日名 | 備考 |
| 2025年11月15日 | (土) | グル・ナーナク・ジャヤンティ | シク教 |
| 2025年12月25日 | (木) | クリスマス | キリスト教 |
| 2026年1月26日 | (月) | 共和国記念日 | 【全国共通】 |
| 2026年3月2日 | (月) | ホーリー | ヒンドゥー教 |
| 2026年3月21日 | (土)頃 | イード・アル=フィトル | イスラム教 (※1) |
| 2026年4月3日 | (金) | グッドフライデー | キリスト教 |
| 2026年4月14日 | (火) | アンベードカル・ジャヤンティ | |
| 2026年5月1日 | (金) | メーデー | |
| 2026年5月13日 | (水) | ブッダ・プルニマ | 仏陀生誕日 |
| 2026年5月27日 | (水)頃 | イード・アル=アドハー | イスラム教 (※1) |
| 2026年8月15日 | (土) | 独立記念日 | 【全国共通】 |
| 2026年10月2日 | (金) | マハトマ・ガンジー生誕日 | 【全国共通】 |
| 2026年10月8日 | (木) | ダシェラ | ヒンドゥー教 |
—— インドアジアンレストラン&バーさくら ———-
〇営業時間
・平日 : 11:00-15:00
・土日 : 17:00-22:00
〇住所
〒260-0045 千葉県千葉市中央区弁天4丁目10−9
—— ディヤロ -ネパール家庭料理 ———-
〇営業時間
・月、火、木、金、土、日 : 10:00-15:00、17:00-21:30 (水曜は定休日)
〇住所
〒260-0018 千葉県千葉市中央区院内2丁目1−1 千内ビル
—— KARMA ———-
〇営業時間
・平日 : 11:00-15:00
・土日 : 17:00-22:30
〇住所
〒260-0821 千葉県千葉市中央区若草1丁目1−7


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