今回は、以前紹介しました千葉県君津産の大豆を使用した「小糸在来®」について、詳しく紹介していきます!
千葉の隠れた宝石、千葉県君津市の小糸川流域で大切に育てられている在来種の大豆。
それが「小糸在来®(こいとざいらい)」 です。
「ただの大豆でしょ?」なんて思ったらもったいない!この小糸在来®、実はスゴイ実力の持ち主なんです。今回は、その魅力をギュッと凝縮してお伝えします!
小糸在来®のココがすごい!3つの感動ポイント
1. とにかく甘い!衝撃的なおいしさ
小糸在来®を語る上で外せないのが、その圧倒的な甘み 。
千葉県内の在来種で比較した調査では、ショ糖含量の高さが圧倒的であることが伺えます(参考文献1)

また、えぐみが少なく、豆本来の豊かな風味と香りが楽しめるんです 。
大豆のえぐみって??
大豆のえぐみとは、大豆の茹で汁などに滲み出るもので、機能性成分の一つサポニンが原因とされているよ。近年はサポニン含量の少ない品種が育種目標にされているよ。
甘さ、えぐみの少なさから、枝豆としてシンプルに茹でて食べるのがおすすめみたいです。
また、豆腐やきな粉、味噌などの加工品にしても際立ちます 。
小糸在来®で作った豆腐は、「豆腐界のロマネ・コンティ」とまで呼ばれることもあるんですよ 。
2. 奇跡の復活!受け継がれる物語
小糸在来®は、ただ美味しいだけではありません。実は、一度は栽培が途絶えそうになった危機を乗り越えて復活した、奇跡の大豆なんです 。
地元の人々の熱い想いと努力によって、その貴重な種は守られ、今に受け継がれています 。
現在は「小糸在来愛好クラブ」という生産者団体が、種子の管理や品質の維持向上に努め、そのブランド価値を守っています 。このストーリーを知ると、一粒一粒がさらに愛おしく感じられますね。
愛好クラブのホームページでは、「小糸在来®」の栽培区画ごと購入をする仕組みができています。
購入者は区画のオーナーとして、10月中旬に枝豆(おすすめの食べ方)として収穫をすることができるようです。
詳しくはこちらをご覧ください。
3. 秋にだけ出会える、特別なご褒美「秋の枝豆」
多くの枝豆が夏の味覚であるのに対し、小糸在来®は10月中旬から11月上旬にかけて収穫期を迎える晩生(おくて)の品種 。つまり、「秋に味わう枝豆」なんです!
他の枝豆のシーズンが終わる頃に登場するので、まさに秋の味覚の隠れた主役。
この時期にしか味わえないフレッシュな小糸在来®の枝豆は、まさに季節限定の特別なご褒美と言えるでしょう。
どうやって楽しむ?小糸在来®のおすすめの食べ方
- まずはシンプルに「枝豆」で! 塩茹でするだけで、その甘みと風味をダイレクトに感じられます。手が止まらなくなること間違いなし!
- 絶品「豆腐」を味わう! 小糸在来®で作られた豆腐は、濃厚な風味と甘みが特徴。冷奴や湯豆腐で、その違いを確かめてみてください 。
- 香り高い「きな粉」もおすすめ! 自然な甘みが凝縮されたきな粉は、お餅やお菓子に使うと格別の美味しさです 。
- 納豆や味噌も! 小糸在来®を使った納豆ももちろん人気!風味豊かな味噌も作られています 。 こちらの記事でも紹介させてもらいました。
まとめ:一度は食べてみてほしい、感動の味!
際立つ甘みと豊かな風味、そしてそれを支える人々の物語。
小糸在来®は、ただの食材というだけでなく、千葉県君津市の誇るべき文化遺産とも言える存在です。
もしどこかで見かける機会があったら、ぜひ一度手に取ってみてください。
その一口が、あなたにとって忘れられない食体験になるかもしれませんよ!
参考文献
1, 鈴 木 一 男, 千葉県内における大豆在来種の特性評価, 千葉農総研研報(Bull、ChibaAgric・Res、Cent.)5:55-63(2006)
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