納豆食べ比べ選手権〜千葉県館山編〜

グルメ日誌

納豆食べ比べ選手権〜千葉県館山編〜

今回は特別企画として、千葉県館山市の納豆メーカー「あづま食品」と「三浦商店」の納豆各種を食べ比べしていきたいと思います。*あづま食品は栃木県のあづま食品と千葉県館山市のあづま食品の二つがあります。栃木県のあづま食品の黒豆納豆は比較対象としていただくこととしました。

美味な館山の各種納豆の中で、どの納豆が一番の座に踊り出るのか。今宵勝負の一節です!

本日の選手一覧

食べ比べ選手権のやり方

1, それぞれの納豆に番号をふる

2, 同じように番号をふった紙コップに、該当する納豆を入れて紙コップをシャッフル。

3, ランダムに紙コップを取り出し、納豆のおいしさを5点満点で評価する。

今回は友人のAくん、Bさんにも協力してもらいました。

私含めて、AくんもBさんも口を揃えて「どれも普段食べているものより美味しい!」と。この中で順位をつけるのは勿体無いぐらいではありました。

それでも強いて得点をつけるとすると、、、、このような感じでしょうか。

本当にどの商品も、非常に美味しく、得点をつけるのが難しかったです。

特徴的であったのが、No, 6 あづま食品「千葉県産ひきたて 大豆ひきわり」です。こちらは大豆のえぐみが強く、好みがはっきりと別れる商品かもしれません。Cさんは「私はこの納豆好きだよ」とのことでした。

そして今回取り上げるのが、私とAくんが一位に据えたNo3, あづま食品「千葉のめぐみ」になります!

千葉のめぐみ

  • 内容量:50g x 2パック
  • 製造者:株式会社 あづま食品
  • 所在地:千葉県館山市沼1411

あづま食品「千葉のめぐみ」のお味

比較的大粒の大豆の食感はふわふわホクホク。えぐみがほぼなく、それでいて大豆の甘さを強く感じることができます。大豆のおいしさを感じるのにはもってこいの納豆です!

あづま食品「千葉のめぐみ」のこだわり

それは千葉県産「タチナガハ」という大豆品種を100%使用していることにあります。一般的によくみられるのは、「アメリカ産、カナダ産の大豆(遺伝子組み換えでない)」といったものでないでしょうか。

千葉で生産された農林水産物を千葉県民が消費する、この取り組みは「千産千消」と呼ばれているよ。県としてこの取り組みを推進しているみたいなんだ。

館山のあづま食品は他にも、君津市周辺で栽培される希少な在来種「小糸在来®」を使用した納豆の製造など、「千産千消」に企業として取り組んでいるようです(以前の記事もぜひ、立ち寄ってみてください)。消費者である私たちも、こういった納豆を選ぶことで、千葉の農作物を応援していきたいですね。

「タチナガハ」の特性がどのように納豆としてのおいしさにつながっているのでしょうか。

「タチナガハ」の納豆利用としての優位性

粒の大きさ

粒の大きさは「中の大」とも表されます 1。大豆一粒一粒の存在感食べ応え、そして豆本来の味を際立たせています。

伝統的には、納豆には「スズマル」や「納豆小粒」に代表されるような極小粒〜小粒の大豆が用いられてきたよ。それは、粒が小さいほど、単位重量あたりの表面積が大きくなり、納豆菌が付着・増殖しやすくなることや、ご飯とよく絡み、子供でも食べやすいという実用的な利点もあるからだね。

納豆製造に耐える強靭な皮

納豆の製造工程では、長時間の浸漬と高温高圧での蒸煮という、大豆にとって非常に過酷な処理が行われます。この過程で皮が破れてしまうと、豆の形が崩れて煮崩れ、最終的にべちゃっとした食感になってしまうんです。しかし、「タチナガハ」の皮は割れにくいとされており1、この強靭な種皮は、この激しいプロセスに耐え、大粒の豆が持つふっくらとした美しい形状を最後まで保つことを可能にします!

中程度のタンパク質含量

ホクホク食感の秘密がここにあります。「タチナガハ」は中程度のタンパク質含量とされおり、高タンパク質含量の大豆に比べて、密度の低い内部構造を生み出します。このことが、パサつかず、ホクホクとした、きめ細やかな食感につながるとされています。

高タンパク質含量大豆の代表格が「フクユタカ」です。豆乳にした際のタンパク質濃度が高く、しっかりと硬い豆腐を作ることができます。豆腐の製造効率(収率)も高くなることから、お豆腐屋さんでは高タンパクの大豆が好まれるみたいだよ。

ひとこと

今回食べ比べに用いた二つの館山の納豆メーカー「あづま食品」「三浦商店」はどちらも企業として千産千消に取り組んでいます。私たち消費者は、食品選びの際には、美味しい〜!という指標はもちろんのこと、ちょっとでも原材料の産地を気にして商品を選びたいものですね。小さな私たちの選択から、日本の農業を応援していきたいですね。

参考文献

1, 品種登録迅速化総合電子化システム, https://www.hinshu2.maff.go.jp/vips/cmm/apCMM112.aspxTOUROKU_NO=1509&LANGUAGE=Japanese

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