さて今回紹介するのは、千葉県館山市、三浦商店の「わらっ子 田舎造り納豆」です。
三浦商店とは
千葉県房総半島の南端、館山市。
この地で70年以上の長きにわたり納豆づくりを続ける老舗、それが株式会社三浦商店です!
全国納豆鑑評会での数々の受賞歴に輝く確かな品質の証として、食通たちの間で静かに、しかし確実に知られています。ふるさと納税の返礼品としても選ばれるなど、その実力は確かなものです。
今回は、数ある三浦商店の製品の中でも、特に伝統的な製法と素朴な佇まいが目を引く「わらっ子 田舎造り納豆」を紹介していきたいと思います!
わらっ子 田舎造り納豆
わらっ子 田舎造り納豆のお味
藁を解くのには中々苦労します。わらを解いて、納豆を取り出す、この体験が新鮮ですね!
オープン!パンチの強すぎるビジュアル、、いいですね。
納豆がぎゅうぎゅうに詰まっていますね。藁に挟まった納豆一粒一粒が、こぼれ落ちないように慎重にいただきまーす!

普通のパックの納豆に感じる少しツーンとする感じがありません!
す〜っと素直に大豆の味わいを感じれます。
豆そのもは引き締まった食感、そしてほんのりあまい!
以前紹介した「小糸在来」のふわふわとはまた違うタイプの納豆のようです。
藁作り納豆のこだわりポイント
わらっ子という愛らしい響きは、昔ながらの納豆製造に欠かせなかった「藁苞(わらずと)」、すなわち稲わらを束ねたものに直接大豆を包んで発酵させる伝統的な製法に由来します。この藁苞こそが、納豆本来の風味と力を引き出す鍵となるのです。
1, 藁苞(わらずと)での伝統発酵
藁苞は単なる容器ではないんです。稲わらに自然に付着している多様な納豆菌が、煮豆を発酵させるための重要な役割を担います。市販の納豆の多くが純粋培養された納豆菌を使用するのに対し、藁苞を用いる伝統製法では、自然界の多様な菌の働きによって、より複雑で奥行きのある風味が生まれるとされます。

藁苞での発酵イメージ
さらに、藁は発酵中に発生するアンモニア臭などの不快な臭いを適度に吸収し、納豆の香りを穏やかにする効果もあります。
だから、す〜っと素直な大豆の味わいを感じることができるんですね。
また、余分な水分を調整し、豆の旨味を凝縮させる働きも期待できる。このように、藁苞は納豆菌の住処であり、発酵を司る小さな生態系そのものなのである。
これが、引き締まった食感を作り出したのかもしれないですね。
藁苞を使用した発酵方法の歴史は別記事で紹介する予定です!お楽しみください。
2, 長時間発酵
「わらっ子 田舎造り納豆」は、通常よりも発酵時間を長く取っているのが特徴です。このじっくりとした時間の経過が、納豆の熟成を促し、大豆の旨味を最大限に引き出します。昔ながらの納豆が持っていた、しっかりとした豆の風味と深いコクは、この長時間熟成によって育まれるのですね。
追記
実は今回紹介した「わらっ子 田舎造り納豆」以外にも、三浦商店を代表する納豆は他にもあります。代表格はやはり千葉県産の大豆を使用した「ちばの粒納豆」」です。
近いうちに、三浦商店の他の納豆も紹介していこうと思いまーす!
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