【番外編】San Diego グルメ

今回は日本を離れて、米国サンディエゴから「San Diego グルメレポート now」をお届けします!

昨日、メキシコ育ちの友人とカフェをしていたところ、「メキシコ料理なら、Tamalesを食べないとね!」と。

Tamalesとは?

それでは、「目指せTamales!」

すりつぶしたとうもろこしとラードで練った「マサ」という生地で、お肉、野菜、豆といったタコスやブリトーの中身を包み、それをとうもろこしの葉っぱで包んだ蒸した料理のことだそうです。

アジアでいうところの、「肉まん」に相当するものかと思います。チョコレートやシナモン、果物を中身にした「スイーツTamales」なるものもあるみたいですよ。その場合は、日本の「あんまん」ですね。

これはぜひ、サンディエゴで食べたい!しかし残念、、、、、宿泊施設の近くにない、、、ですね。この後の予定の時間もあるため断念です。

カルニタスブリトー!

代わりに、サンディエゴに着いてから一度も口にしていなかったブリトーをいただきに、朝から営業しているメキシカンに行きました。

オープンと同時に到着してみると、ちょっと寂しげでお客さんは私ひとり。

それでも「Morning!」と二人のスタッフが出迎えてくれました。夕方は賑わっているのかもしれません。Morning Mexicanなるメニューがありました。朝マックのようなものでしょうか。

しかしお目当てはブリトー!早速ブリトー🎵ブリトー🎶。

??カルニタスブリトー??

「What is it?」

「Pork Burrito」

ぜひ試してみましょう!ということでカルニタスをオーダー。待ち時間に店内散策します。トルティーヤチップスはセルフサービスのようですね。

ファストフード店にはほとんどある、このドリンクバー。3度目のサンディエゴとなるともうお馴染みですね。(大体どこのお店もラインナップは同じですね)

チップスをつまみながら、Trader Joesでのお買い物を悩んでいると、ブリトーが完成したようです。

カルニタスブリトーとは

ずっしり、ビックサイズ。

さすがアメリカ。これ、、二人用ですよね。

中身はお肉ぎっしり!ほぼお肉!

味はほぼ、ポークジャーキー!申し訳なさそうに挟まれた、わずかなワカモレが、豚肉の塩っけをマイルドにしてくれます!総じて美味しいです!少しジャンキーなような気がしますが、これは病みつきになる味付け。サンディエゴビールが欲しくなりますね

二つのブリトー

ブリトーは元々メキシコ北部(チワワ州やソノラ州)で生まれた料理で誕生した料理です。

  • メキシカンブリトー:中身は非常にシンプル。通常は煮込み料理(ギサード)、豆、あるいはジャガイモといった、1種類か2種類の具材しか入っていないです。

このメキシカンブリトーは「労働者のための実用的で持ち運びやすい食事」として、発展してきたんだ。

  • ミッション・ブリトー:アメリカの「ブリトー」として知られるものの多くは、1960年代にサンフランシスコのミッション地区で生まれた「ミッション・スタイル・ブリトー」です。巨大なサイズと、「多ければ多いほど良い」という哲学によって特徴づけられます。米、豆(しばしば煮崩さないホールビーンズ)、肉、チーズ、サワークリーム、ワカモレ、レタス、トマトといった、数多くの具材が詰め込まれています。

世界的に普及したのは、ミッション・ブリトーだよ。

今回紹介したものは、メキシカンブリトーのシンプルさをもった、ビックサイズのミッションブリトーとも言えるかもしれません。

カルニタス

伝統的にメソアメリカの料理のことで、豚肉を繊維がホロホロになるまで煮込んだ料理のことです。

豚肉と「秘伝の材料」として、オレンジ、牛乳、そしてコカ・コーラとともに、豚肉自身の脂(ラード)で長時間低温で煮込むことで、ホロホロ肉を完成させます。

元々、南米(新大陸)では豚は家畜化されていませんでした。16世紀、スペインのコンキスタドール(征服者)たちがアメリカ大陸に豚を持ち込んだことから始まり、豚の繁殖力の良さから、新大陸のスペイン兵士や入植者たちの貴重な食糧となったんだ。

カルニタスという料理は、豚という生き物そのものへの深い理解と敬意に基づく料理であることから、頭の先から尻尾まで、動物のすべてを味わい尽くします。カルニタス屋台では、以下の表のようにそれぞれの部位ごとに注文をすることができるようですよ。

スペイン語名 (Término)豚の部位 (Parte del Cerdo)風味の特徴 (Perfil de Sabor)食感の特徴 (Perfil de Textura)
Maciza脚、ロース (Pierna, Lomo)淡白、クリーンな豚肉の味しっかりとした赤身、ややパサつきやすい
Costillaあばら肉 (Costilla)骨周りの旨味が強く、ジューシー柔らかく、ほぐれやすい
Cuerito皮 (Piel)脂の甘み、マイルド非常に柔らかく、ゼラチン質、とろけるよう
Buche胃 (Estómago)濃厚な豚の風味、やや脂っこい柔らかく、わずかに弾力がある
Nana子宮 (Útero)非常に個性的で力強い風味少しざらつきがあり、噛み応えがある
Nenepil胃と子宮のミックス (Estómago y Útero)最も濃厚で複雑な風味の一つ様々な食感の組み合わせ
Lengua舌 (Lengua)リッチで繊細、上品な味わい驚くほど柔らかく、滑らか
Trompa鼻 (Hocico)豚の風味が強い、ゼラチン質コリコリとした軟骨の歯ごたえ
Oreja耳 (Oreja)マイルドな風味カリカリとした軟骨の食感が特徴
Chamorroすね肉 (Chamorro)濃厚で肉々しい繊維質でほぐれやすく、ゼラチン質も含む
Surtido各部位のミックス (Mezcla de partes)複雑でバランスの取れた究極の風味様々な食感のシンフォニー
美食家のためのカルニタス部位用語集

カルニタスの文化

そんなカルニタスの故郷とされているのが、メキシコのミチョアカン州。この地域は以下のような特徴を持っており、カルニタス食文化を中心に発展を遂げた地域になります。

  • 豚の飼育に適している
  • 調味料のオレンジの栽培が盛ん
  • 煮込みに使用する銅製鍋(カソ)の製造が盛ん
カソでカルニタス作り

また、豚一頭を丸ごと巨大なカソで調理するという伝統的なスタイルは、本質的に共同体的な行為であり、大勢の人々に食事を振る舞い、コミュニティの絆を強める役割も果たしてきました。

メキシコでは、カルニタスを囲んだお祭りが多く開催されているようですよ!

追記

今回いただいたカルニタスブリトーはカルニタス:ワカモレ=9:1の割合でお肉好きには嬉しいバランスですが、7:3にしてもいいのかなという気もします。

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